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回線サービスの「ベストエフォート型」の意味とは?実測値との差を検証!

ベストエフォート
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maenaka
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こんにちは、「なるほどwifi」編集部の前中です。

光回線やモバイルWi-Fiを探しているときに「ベストエフォート」という表記を見たことありませんか?

簡単に言うと「通信品質を上げれるよう努力するが、最低速度の保証はしない」という意味です。

「ベストエフォートだと実測値はどうなるの?」「遅すぎて使い物にならないのは困る!」という方も多いと思います。そこで、

この記事では、ベストエフォート型で提供している回線サービスの実測値を計測!最大通信速度と実測値の差異を検証していきます。

個人向けの回線サービスはほぼ全てベストエフォート型での提供です。ベストエフォートでもいい回線はあるので、選び方なども参考にしてみてくださいね。

ベストエフォートとは「最大限努力するが、保証はしない」という意味!

auひかりのベストエフォート表記

光回線やモバイルWi-Fiなどの回線サービスにおけるベストエフォートとは、「最大の結果をだせるよう努力するが、品質の保証はしない」という意味で、主に「通信速度を保証しない」という意味合いで使われる事が多いです。

例えば最大1Gbpsの光回線で10Mbpsしか通信速度が出なかったとしても、ユーザー側はそれに納得して使うしかないんです。ちょっとユーザーには不利な提供方式だと思うかもしれませんが…

通信速度は同時接続人数やユーザー側の環境など、色々な要因で変動します。そのため、事業者側も最低値を保証するのは難しいのです。

個人向けで提供している回線サービスは全て「ベストエフォート型」です。今後どうなるかは分かりませんが、2019年の現状ではベストエフォートに納得して使うしかないでしょう。

ただ、ベストエフォートとはいっても、評判の良い回線サービスを選べば十分快適な速度で使えます!私が実際に使っている各回線サービスの最大値&実測値を紹介していきますので、こちらも参考にしてみてくださいね。

ベストエフォート型で提供している回線の最大速度と実測値はどれくらい違う?実際に試してみた!

最大値実測値
光回線1Gbps約320Mbps
WiMAX867Mbps約40Mbps
どんなときもWiFi150Mbps約20Mbps

ベストエフォート型で提供している光回線(enひかり)、WiMAX(W06)、どんなときもWiFiの実測値を10回以上計測し、平均値を出しました。

表記されている最大速度がでることはありませんでしたが、十分実用範囲内でした。快適な回線が欲しい方は参考にしてみてくださいね。

1.光回線 enひかり の実測値は?【最大1Gbps】

光回線の通信速度
光回線の実測値
サービス名enひかり(v6プラス)
マンションタイプ/光配線方式
最大通信速度下り:1Gbps
上り:1Gbps
※ベストエフォートで提供
通信制限無制限
ルーターWRC-1167GST2(エレコム)
計測場所東京都新宿区
計測回数朝・昼・晩で10回ずつ
実測値
(最低~最高)
下り:150Mbps~500Mbps
上り:200Mbps~500Mbps
実測値の平均下り:約320Mbps
上り:約380Mbps
ping値3~5ms
評価
とても速く、速度も安定!
速度の速い、
おすすめ光回線
・NURO光
・auひかり
・ドコモ光(DTI,IPv6 IPoE)
・enひかり(v6プラス)
など…

まずは光回線の通信速度を計測しました。ベストエフォートで提供されている「enひかり」です!v6プラスというオプションに加入しています。

enひかりの最大通信速度は1Gbpsですが、計測中に出た最高値は500Mbps程でした。最低値は150Mbps程でしたが、だいたい300Mbps~400Mbps程で安定しています。

理論値の半分ぐらいの数値ですが、これだけ速度が出ればかなり快適です。4K画質の動画も楽勝で再生できますし、約30GB程あるファイルも15分ぐらいでダウンロードできちゃいます。

「ベストエフォート型の回線は最低値を保証しない」という文言に不安な方も多いかと思いますが、光回線は大丈夫な事が多いです。確実に速い回線が欲しい方は光回線一択でしょう。

なお、今回の計測は「enひかり」という光回線を利用しましたが、もっと速い「NURO光」だと900Mbpsほど速度が出るようです。最速の光回線が欲しい方はNURO光もチェックしてみてくださいね。

NURO光の詳細ページはこちら!

2.WiMAX W06 の実測値は?【最大867Mbps】

WiMAXの通信速度
WiMAX(モバイルWi-Fi)の実測値
サービス名Broad WiMAX (WiMAX2+)
機種名W06(Huawei)
最大通信速度下り:867Mbps
上り:75Mbps
※ベストエフォートで提供
通信制限3日で10GBまで
※通信制限時は最大1Mbpsに制限
計測場所東京都新宿区
計測回数朝・昼・晩で10回ずつ
実測値
(最低~最高)
下り:8Mbps~80Mbps
上り:1Mbps~30Mbps
実測値の平均下り:約40Mbps
上り:約10Mbps
ping値30~100ms
評価
モバイルWi-Fiにしては速い
WiMAXの
おすすめ事業者
Broad WiMAX
GMOとくとくBB
JP WiMAX
UQ WiMAX
など…

次にモバイルWi-Fiの一種である「WiMAX」の速度測定をしてみました。契約事業者は「Broad WiMAX」で、機種は「W06」です。

WiMAXは利用する機種によって最大通信速度が異なりますが、最速の「W06」は867Mbpsとなっています。実測値は80Mbps程が最高値でした。

最低値は8Mbps程で、混雑している時間帯は遅くなる事が多かったです。平均値は約40Mbps程となりました。

モバイルWi-Fiは無線で通信するため、光回線よりは速度が遅いですし、安定性も劣ります。その代わりに、外に持ち出して使えますし、工事が不要というメリットがあります。

WiMAXはモバイルWi-Fiの中では通信速度が速い方です。スマホで使う分には十分な速度が確保できるので、ぜひ検討してみてください!

WiMAXの詳細ページはこちら!

格安SIMを提供しているMVNOはMNOと比べて速度が遅いため、WiMAXも同じように本家UQ WiMAX以外は遅いのでは?と考えると方も多いのですが、WiMAXは通信方式が異なるため、事業者間での通信品質の差がほとんどありません。そのため、料金やキャンペーンなどを比較して契約先を決めるといいでしょう。

3.どんなときもWiFi の実測値は?【最大150Mbps】

どんなときもWiFiの通信速度
モバイルルーターの実測値
サービス名どんなときもWiFi
機種名GlocalMe D1
最大通信速度下り:150Mbps
上り:50Mbps
※ベストエフォートで提供
通信制限無制限
計測場所東京都新宿区
計測回数朝・昼・晩で10回ずつ
実測値
(最低~最高)
下り:5Mbps~50Mbps
上り:10Mbps~35Mbps
実測値の平均下り:約20Mbps
上り:約25Mbps
ping値30~100ms
評価
無制限Wi-Fiにしては速い

最後に、最近流行りの無制限Wi-Fi「どんなときもWiFi」の通信速度を測定してみました。

最大速度は150Mbpsですが、実測値の最高値は50Mbps程最低値は5Mbps程でした。また、WiMAXと比べて上り速度がちょっと速いです。

どんなときもWiFiも持ち運びをメインとする「モバイルWi-Fi」です。スマホのWi-Fi接続がメインとなるので、十分な速度でしょう。

また、こちらは通信量に制限がない点もメリットです。モバイルWi-Fiは3日で10GBや月間7GBなどの制限がある場合が多いのですが、どんなときもWiFiは完全に無制限で使い放題です!

どんなときもWiFiの詳細ページはこちら!

通信速度を気にして回線を選ぶ時は最大値だけでなく以下の3つのポイントも抑えておこう!

個人で回線を契約する場合、ベストエフォート形式で契約するしかありません。が、しっかりとリサーチして回線を選べば、速度の遅さで頭を抱える事はなくなるでしょう。

ここでは、通信速度を重視して回線サービスを選ぶ時のポイントを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.実測値が掲載されているサイトをチェックする

上記は、通信速度の実測値をユーザーが投稿しているサイトです。ユーザーの環境によって速度は左右されますが、参考になるかと思います。

なお、上記サイトは光回線のみ記載されているため、モバイルWi-Fiの実測値は調べれません。次の項目で紹介している「口コミ・評判」を参考にしてみてください。

必要な速度の目安

  • サイトの閲覧…3~5Mbps
  • Twitter…3Mbps
  • 動画(HD画質)…5Mbps
  • 動画(4K画質)…30Mbps
  • ゲーム…5Mbps ※ping値が重要、30ms以下だと快適
  • ダウンロード…10Mbps ※速ければ速いほど良い

2.その回線サービスの口コミ・評判を参考にする

回線の種類評判の良さ
(通信速度)
NURO光光回線
auひかり光回線
ドコモ光光回線
ソフトバンク光光回線
WiMAXモバイルWi-Fi
どんなときもWiFiモバイルWi-Fi

表内の回線名をクリックすると該当回線の評判を紹介している記事へ移動します。

回線サービスに限らず定番の手法ですが、気になる回線名の評判を調査してみましょう。当サイトでも評判をまとめた記事があるので、ぜひ活用してみてください。

自分で評判を探す時は「Twitter」や「YouTubeのコメント欄」がおすすめです。Twitterで検索する場合におすすめのテクニックもまとめました!

Twitterで評判を調査する時のテクニック

  • exclude:retweets・・・検索結果からリツイートを除外
  • -filter:links・・・検索結果からリンクを含むツイートを除外
  • -source:twittbot.net・・・botを使って投稿したツイートを除外
  • min_faves:10・・・いいねが10以上のツイートを検索(数値は変更可)
  • min_retweets:10・・・リツイートが10以上のツイートを検索(数値は変更可)

おすすめの検索方法は「○○ exclude:retweets -filter:links -source:twittbot.net」です。コピペして使ってみてくださいね!

3.光回線の場合、「IPv6 IPoE方式」で通信できるかチェックする

最大通信速度IPv6 IPoE対応
NURO光2Gbps~10Gbps×
auひかり1Gbps~10Gbps×
ドコモ光1Gbps
ソフトバンク光1Gbps

光回線で通信速度を重視するとき、「IPv6 IPoE」という通信方式に対応しているかは重要なポイントです。

ただ、例外もあり「NURO光」や「auひかり」のような独自回線を利用していて混雑の影響が少ない光回線は気にしなくても大丈夫です!

「ドコモ光」や「ソフトバンク光」など、フレッツ光の回線を使用している「光コラボ」は、IPv6 IPoEに対応しているかどうかが非常に重要となります。

IPv6 IPoEは、回線によって名称が異なるのですが「v6プラス」や「IPv6(IPoE)」、「IPv4 over IPv6」と呼ばれることが多いです。

2019年現在はほとんどの回線でIPv6 IPoEに対応していますが、一応チェックしておいてくださいね!

帯域保証されている「ギャランティ型」というサービスもある!

最低保証月額料金
NURO Biz
スタンダート
10Mbps18,850円
NURO Biz
プレミアム
50Mbps150,000円
フレッツ光
ネクストプライオ
10Mbs41,100円

プロバイダ料

最低通信速度を保証した「ギャランティ型」という回線サービスも存在します。ギャランティという言葉はあまり使われておらず、「帯域保証」と記載されていることが多いです。

法人向けに提供されており、契約者専用の回線設備を用意するなどして最低速度を保証します。コストがかかるため料金が非常に高くなります。

個人向けの帯域保証サービスは見つかりませんでした。個人で帯域保証に近いサービスを利用したい場合、複数の回線を同時契約するのがおすすめですね!帯域保証される訳ではありませんが、遅くなった時や接続障害が発生したときにすぐに切り替えれます。

ベストエフォート型について、よくあるQ&A5選

ベストエフォート型 Q&A
Q1ベストエフォートって企業側の言い訳じゃないの?
Q2最大1Gbpsといいつつ10Mbpsしか出ないのは詐欺になりませんか?裁判の判例はないの?
Q3NTTのフレッツ光もベストエフォート型なの?
Q4ベストエフォートの対義語はあるの?
Q5なぜ個人向けの回線ほぼ全てがベストエフォート型なの?

最後にベストエフォートについてよくある疑問点をまとめました。気になる点はチェックしてみてください!

Q1.ベストエフォートって企業側の言い訳じゃないの?

A.正直、言い訳みたいなものだと思いますね。

ベストエフォートは「最大限努力するが保証しない」という意味ですが、本当に最大限努力しているの?と疑わしい対応をされる事もあります。

個人向けの回線サービスはすべてベストエフォート型なのでどうしようもないですが、評判を調査するなどして、なるべくいい回線を探してみてください。

Q2.最大1Gbpsといいつつ10Mbpsしか出ないのは詐欺になりませんか?裁判の判例はないの?

A.詐欺にはなりませんし、裁判の判例もないようです。こういった時の逃げ道として「ベストエフォート型」という表記が使われています。

「最大通信速度は1Gbpsだけど実際の速度は様々な要因で遅くなる場合がある」という説明が契約時にあったり、ホームページ内に記載があるかと思いますが、これがないと優良誤認となるようです。

そのため、企業側もしっかりと説明してきます。納得して契約するしかないのが現状です。

Q3.NTTのフレッツ光もベストエフォート型なの?

A.フレッツ光もベストエフォート型での提供となっています。

フレッツ光含め、個人向けの回線サービスはほぼ全てベストエフォート型での提供です。法人向けのフレッツ光では帯域保証されたサービスも用意されています。

Q4.ベストエフォートの対義語はあるの?

A.ベストエフォートの対義語は「ギャランティ」です。

主に法人向けの帯域保証サービスとして、ギャランティ型の回線が提供されています。

Q5.なぜ個人向けの回線ほぼ全てがベストエフォート型なの?

A.設備コストを軽減し、格安で回線を提供するためです。

個人向けの回線サービスはひとつの回線設備を複数のユーザーで分け合って利用しています。混雑の影響を受けて遅くなったりはしますが、その分通信料金も安くして提供できるのです。

法人向けで用意されている、回線を占有するプランは月額100,000円から、1,000,000円を超えるものまであります。個人で帯域保証サービスを受けるのは諦めましょう。

まとめ

ベストエフォートまとめ
  • 「最大限努力するが、保証はしない」という意味
  • 個人向けの回線はほぼ全てベストエフォート型での提供
  • 最大通信速度と実測値はかなり差がある
  • ベストエフォートでも良い回線は多いので、契約前にしっかりと調査しよう!

この記事では、ベストエフォートについて解説しました。

個人向けの回線はほぼ全てベストエフォートなので、最低速度が保証された回線は利用できないのが現状です。

それでも、探せば良い回線サービスもあります。私が使っている「enひかり」は常時200Mbps以上出ていますし、一番低い数値で見たことあるのは150Mbpsぐらいです。

NURO光だともっと良い数値が出るでしょう。固定回線ならベストエフォート型でもあまり心配はいらないかと思います。

2019年の現状ではベストエフォート型で契約するしかないので、通信速度が気になる方は契約前にしっかりと調査してくださいね!

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