今回は「2.4GHz」と「5GHz」について、紹介していきます!
Wi-Fiに関する用語で、それぞれ使いどころがあります。
2つの違いとおすすめの利用シーンを解説しているので、是非参考にしてみてくださいね。
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「2.4GHz・5GHz」とは、Wi-Fiで使う周波数帯のこと!
2.4GHz・5GHzは、電波の周波数帯のことです。「GHz」は単位を表し、「ギガヘルツ」と読みます。
Wi-Fi以外にも「電子レンジ」や「Bluetooth」、「携帯電波」など、様々な用途で電波が使われています。
2.4GHz・5GHzの2つは「Wi-Fi(無線LAN)」で使われている周波数帯です。国によって、使用する周波数帯は決まっています。
周波数の違いで、電波の強度・障害物に対する強さ・遠くまで届くか、などが異なります。
電波の周波数はWi-Fiに限った話ではありませんが、この記事ではWi-Fiで使う「2.4GHz帯・5GHz帯」について、詳しく紹介していきます!
参考:総務省「我が国の電波の使用状況 令和2年3月」
携帯電話の「5G」と、ここで紹介する「5GHz」は、完全に別物です。5GHz帯の事を「5G」と表記する事もあるので、混同してしまっている方もいるようです。
携帯電話の「5G」は、「5th Generation」の略で、第5世代移動通信システムの事を示します。
5Gについて、詳しくは下記記事も参考にしてみてください。
「2.4GHz・5GHz」の違いは?それぞれの特徴・利用シーンを紹介!
2.4GHz帯 | 5GHz帯 | |
---|---|---|
通信速度 | 最大300Mbps | 最大6.9Gbps |
電波干渉 | 弱い | 強い |
障害物 | 強い | 弱い |
電波の届く範囲 | 長い | 短い |
対応通信規格 | IEEE802.11b IEEE802.11g IEEE802.11n IEEE802.11ax | IEEE802.11a IEEE802.11n IEEE802.11ac IEEE802.11ax |
2.4GHz帯・5GHz帯の特徴をそれぞれ紹介していきます!
※通信速度について、正しくは「通信規格」の最大速度です。
2.4GHz帯の特徴・利用シーン【速度は遅め / 障害物に強い】
▼2.4GHz帯のメリット
・障害物に強い
・電波の範囲が広い
▼2.4GHz帯のデメリット
・通信速度が遅め(※)
・電波干渉に弱い
※IEEE802.11ax対応機器なら2.4GHz帯でも高速
2.4GHz帯の特徴は「障害物に強く、電波の届く距離は長い」という点です。
ルーターから1~2部屋離れた位置で使う場合、2.4GHz帯の方が適しているでしょう。お風呂でスマホを使う際も同様ですね。
2.4GHz帯は他にも「電子レンジ」や「Bluetooth」で使われている帯域です。他の電波と干渉してしまうので、Wi-Fiが途切れたら困る!というシーンでは適していません。
通信速度に関しては、2.4GHz帯に対応した通信規格「IEEE802.11n」の最大速度が300Mbpsなため、5GHz帯と比べると遅めになります。
2020年頃から登場した最新規格「IEEE802.11ax(Wi-Fi6)」は、2.4GHz帯・5GHz帯双方の通信に対応しており、こちらは最大9.6Gbpsとなっています。
お使いのルーターと端末(スマホなど)の双方がWi-Fi6に対応している必要がありますが、その場合は2.4GHz帯でも通信速度は速いです。
5GHz帯の特徴・利用シーン【速度が速い / 障害物に弱い】
▼5GHz帯のメリット
・通信速度が速い
・電波干渉に強い
▼5GHz帯のデメリット
・障害物に弱い
・電波の届く距離が狭め
5GHz帯の特徴は「通信速度が速く、電波干渉にも強いが障害物に弱い」という点です。
電波の届く範囲が狭いため、ルーターを設置している部屋と壁1つを隔てる範囲ぐらい、で使うのが適しています。
基本的には5Ghz帯の方が2.4GHz帯よりも優れているため、まずは5GHz帯での接続を試してみて貰えればと思います!
繋いでみて、ルーターから遠くて接続が不安定だな~と思ったら、2.4GHz帯を試してみてください。
私の自宅ではBluetoothのヘッドフォンとマウスを使っているため、干渉を避けるためにWi-Fiは5GHz帯で使っています。一人暮らしワンルームなら、5GHz帯だけでOKかと思います!
【注意】使用できる周波数帯はWi-Fiの通信規格によって異なる!
いつから | 最大通信速度 | 周波数 | |
---|---|---|---|
IEEE802.11ax | 2020年 | 9.6 Gbps | 2.4 / 5 GHz |
IEEE802.11ac | 2014年 | 6.9 Gbps | 5GHz |
IEEE802.11n | 2009年 | 600 Mbps | 2.4 / 5GHz |
IEEE802.11g | 2003年 | 54 Mbps | 2.4 GHz |
IEEE802.11b | 1999年 | 11 Mbps | 2.4 GHz |
IEEE802.11a | 1999年 | 54 Mbps | 5 GHz |
Wi-Fiの通信規格によって、2.4GHz・5GHzのどちらが使えるかが決まっています。両方使える規格もあります。
2022年現在、IEEE802.11ac以下の規格に全て対応している機器が多いです。IEEE802.11ax対応機器も増えてきてはいますが、未だ主流とは言えません。
IEEE802.11acまでの規格に対応した機器を使う場合、5GHzと2.4GHzで通信速度に差が生まれます。
私の環境で測定してみたところ、5GHzは180Mbpsに対して2.4GHzは80Mbpsしか出ませんでした。
速度を重視するなら、電波干渉にも強い「5GHz」を使いたいですね!
もし、これからIEEE802.11axの製品が主流になってきたら、2.4GHz帯と5GHz帯の速度はほとんどなくなります。
とはいえ、電波干渉の問題や、周波数帯が高い方が送信できるデータ量は多い、という事実は変わらないので、通信品質重視なら5GHz帯を使うべきでしょう。
2.4GHz・5GHzに関して、よくあるQ&A3選
Q&A | |
---|---|
Q1 | 2つの周波数帯を切り替えて使える? |
Q2 | 3つの周波数帯を同時に使える「トライバンド」とは? |
Q3 | 無線LANルーターで2.4GHz帯・5GHz帯は同時に使える? |
2つの周波数帯について、よくある疑問点をまとめました!
Q1.2つの周波数帯を切り替えて使える?
A.WiMAXなどモバイルルーターの場合、使用する周波数を切り替えて使う事になります。
インターネット回線用のWi-Fiルーターの場合、2つの周波数帯を同時に発信する事も出来ます。
Q2.3つの周波数帯を同時に使える「トライバンド」とは?
A.2.4GHzで1つ、5GHzで2つの計3つの電波を同時に利用できるものです。トライバンドについて、詳しくは下記記事もチェックしてみてください。
Q3.無線LANルーターで2.4GHz帯・5GHz帯は同時に使える?
A.両方同時に使える機種が多いです。例えば、スマホは5GHz帯で、お風呂で使うタブレットは2.4GHz帯で接続、という使い方も可能です。
まとめ
- Wi-Fiで使う周波数帯のこと
- ▼2.4GHz
速度は遅め、干渉に弱い、障害物に強い - ▼5GHz
速度は速め、干渉に強い、障害物に弱い
この記事では、Wi-Fiの周波数帯「2.4GHz帯 / 5GHz帯」について、解説しました。
それぞれ特徴がありますが、家庭内で使うなら「5GHz」の方が優れているケースが多いです。
なので、一度5GHzで接続してみて、不安定だな~と思ったら2.4GHzを試してみてください!
家庭内でのWi-Fi接続台数が多い場合、各機器で接続する周波数帯を変更するのも効果的です。混み合うと遅くなるので、分散させた方が個々の速度は速くなります。
Wi-Fiの使い方の参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございます!