今回は「上位回線」について解説します。
その名の通り、インターネット通信の上流で使う回線網のことを言います。
上位回線の簡単な解説や、通信速度に影響するのか?という疑問をまとめています。
是非参考にしてみてください。
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インターネット回線の「上位回線」とは?
上位回線とは、簡単に言うと「拠点間、プロバイダ間、国家間などを繋ぐ大規模なインターネット回線網」の事です。バックボーンとも言いますね。
私たちが自宅からインターネットを使うとき、自宅→プロバイダ→回線A→回線B→通信相手のサーバー、という経路で通信しますが、上位回線は「回線A」「回線B」の事を指します。
※例として「回線A、B」と挙げましたが、通信先によっては1つしか介さない場合もあれば、3つ以上介する事もあります。
日本国内だけで見ても、様々な上位回線(バックボーン)が存在し、様々な経路を辿ってサーバーまで通信する事になります。混雑具合によっては別ルートへ迂回して通信する場合もありますね。
海外には海底ケーブルを通って通信する事になります。
下記記事も参考になると思います。よければチェックしてみてください。
→インターネットサービスプロバイダーとは?意味や必要性を徹底解説!
上位回線(バックボーン)の違いで通信速度に違いは?
要点まとめ
- 上位回線は使用している回線で性能差がある
- ○○Gbpsといった帯域の違いのほか、混雑状況でも速度は異なってくる
- 2022年現在、上位回線の違いによる速度差はあまり気にしなくてもOK
- それよりも通信方式やプロバイダ側の設備で通信品質が異なってくる
気になる部分は、上位回線の違いによって通信品質が異なるか否か、という部分ではないでしょうか?
結論から言うと、使用する上位回線によって通信品質は異なってきます。上位回線には○○Gbpsといった容量が決まっており、性能差があります。
プロバイダによって使用している上位回線が異なるため、プロバイダ間で性能差がある、とも言えますね。※プロバイダ所有の自社設備の性能も影響します。
また、上位回線の混雑具合も通信速度に影響します。容量が大きい上位回線でも、その分利用者が多いとあまり意味がなかったりします。
とはいえ、2022年現在、日本国内の上位回線網は高品質なので、どの経路を辿って通信したとしても、あまり差を感じる事はないでしょう。
通信品質に関しては、上位回線よりも他の要因が大きい、と考えるべきですね。
そもそも、ほとんどのプロバイダが使用している上位回線を公表していないため、利用者側が上位回線を基準にプロバイダを選ぶ事は難しいです。
フレッツ光の回線網で通信速度が遅いのは、NTT保有設備側の通信処理がパンクしているからです。
プロバイダを変更する(=上位回線を変更する)事で速度が改善される可能性もありますが、それよりも「PPPoE方式」か「IPoE方式」で通信しているかが重要になります。
従来の通信方式である「PPPoE方式」は、前述の通りNTT設備に余裕がなく、特に混雑時間帯の速度低下が酷い事になっています。
新しい通信方式である「IPoE方式」は、NTT保有設備やプロバイダを通さずに別ルートで通信します。(VNE事業者保有の回線網&上位回線経由)
IPoE方式自体が混雑に強い仕組みになっているほか、VNE事業者の設備には余裕があり、混雑時間帯でも通信速度が安定しています。
フレッツ光や光コラボ回線で通信速度を改善したい場合は、「IPoE方式」を利用出来ているかどうか、チェックしてみてくださいね。
※IPoE方式のサービス例:v6プラス、IPv6 IPoE、transix 等
国内の主な上位回線(バックボーン)を紹介
実際に上位回線(バックボーン)を保有している事業者を紹介します。
OCN
OCN保有の上位回線は「Tier1 IPバックボーン」と呼ばれており、世界規模の広帯域IPバックボーンを保有しています。
日本国内ではトップクラスの帯域を誇り、国内はもちろん、海外への接続も高品質なインターネットが利用できます。
IIJ
「IIJ」は日本最大規模のバックボーンを保有しています。
東京ー大阪間の専用線は400Gbps以上の帯域を保有しており、そのほかの区間でも100~400Gbpsの大容量回線を使用しています。
KDDI
auで知られる「KDDI」も、国内・海外ともに豊富なバックボーン環境を保有しています。
国内では東京ー大阪間の大規模バックボーン、海外ではアメリカを中心に、アジア、ヨーロッパなどの世界主要拠点にバックボーンを構築しています。
auひかり ビジネス
まとめ:インターネット回線の上位回線
- 上位回線とは「拠点間、プロバイダ間」等を繋ぐ大規模なインターネット回線網のこと
- バックボーンとも言う
- 上位回線には性能差があるので、プロバイダが利用する上位回線によって通信品質に差が出る
- が、2021年現在では上位回線による速度差はあまり考えなくてもOK
この記事では、上位回線について紹介しました。
難しいお話ですが、要は「プロバイダから先の通信網」の事と考えて貰えればOKかと思います!
ADSL以前のインターネットでは、どこの上位回線を利用しているか、も指標としてプロバイダ選びをしていたみたいですが…、
2022年現在、個人ユーザーが上位回線を気にする必要はないでしょう。そもそもプロバイダ側がどこの上位回線を使用しているか、公表していない事がほとんどです。
この記事が参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございます!