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ADSL回線とは?速度・料金・光回線との違いについて徹底解説!

ADSLモデム
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インターネット回線は光回線が主流となりましたが、ADSL回線もまだまだ利用する価値があるんです。

実際に私は現在まで10年以上ADSL回線を使い続けています!

  • 「ADSL回線とはどんな回線なの?」
  • 「ADSL回線と光回線の違いは何?」
  • 「月額料金は光回線よりADSL回線のほうが安い?」

そんな声にお答えするために「ADSL回線の基本や仕組み」「ADSL回線と光回線の比較」「ADSLを10年以上使い続けている感想」をまとめました!

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ADSL回線とは?

ADSL回線とはインターネットを行うためのブロードバンド回線(インターネット回線に接続するサービスの総称)です。

まずはADSLの基本を理解できるように、ADSLの仕組みや歴史、ADSLの廃止時期、ADSLを利用する際に必要な通信機器について分かりやすく紹介します。

ADSLの通信の仕組み

仕組み

ADSL回線は物理的な通信回線に電話回線(メタル回線)を利用していることです。つまり、固定電話で利用されている回線をインターネット回線として流用しているんです。

ADSLのデータ通信には、音声データでは使用しない高い周波数を電話回線に流すことによって、相互にデータのやり取りを行います。

ADSLとは「Asymmertric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者回線)」のそれぞれの単語の頭文字から名付けられたインターネット回線名です。

名前の通り、上り(アップロード)と下り(ダウンロード)の速度に差がある(非対称)通信回線です。

ADSLの歴史

歴史をマーキング

1999年に日本に初めて登場したADSLは、低価格で定額のインターネット回線として爆発的に普及しました。

それまでにも定額制のネットサービスはありましたが、利用者の少ない夜23~朝8時までと時間制限されていました。

また、ADSLは既に日本中に張り巡らされていた電話回線をそのまま利用できたので、光回線のように「自宅はサービスエリア外で契約できない・・・」なんてことがなかったのも、普及した要因としては大きかったですね。

2001年に光回線が登場後も、ADSLは2007年までシェア1位のインターネット回線でした。

ADSL回線で利用する通信機器は?

機器名役割
モジュラーケーブル
(電話線)
・自宅の壁にある電話線のモジュラージャック(穴)とスプリッタをつなぐ
・スプリッタと固定電話をつなぐ
・スプリッタとモデムをつなぐ
スプリッタ
(分波器)
・自宅のモジュラージャックから伸びる1本のモジュラーケーブルを、固定電話とモデムに分岐させる
ADSLモデム・アナログ信号(モジュラーケーブル)とデジタル信号(LANケーブル)の変換を行う
LANケーブル・ADSLモデムとパソコンをつなぐ
パソコン・LANケーブル経由でADSLモデムとデータの送受信を行うことで、インターネットと接続する

ちなみに、以下の装置についてはADSL契約時にプロバイダ(インターネット接続業者)が送ってくるので、自分で用意する必要はありません。

  • スプリッタ
  • モジュラーケーブル
  • ADSLモデム

つまり、パソコンと接続するためのLANケーブルだけ用意しておけば、ADSL回線でインターネットを行うことができます。

ADSLはNTT局舎(交換局)から遠いと通信速度は遅い

ケーブルの束

ADSLの特徴としてよく語られるのが、自宅とNTT局舎(交換局)が離れているとADSLの通信速度が遅くなるんです。

理由は簡単。ADSLは通信に電話回線(メタル回線)を利用していて、通信信号は電話回線を移動すると少しずつ弱くなるためです。そのため、自宅から電話回線の終点となるNTT局舎までの道のりが遠いと、それだけ通信速度が遅くなってしまうんです。

また、ADSLは電話回線自体の物理的な劣化や無線の干渉でも通信速度が低下します。

ADSLの廃止時期は?

ADSL回線(提供元)ADSLのサービス停止時期
フレッツ・ADSL(NTT東日本)2023年1月31日
フレッツ・ADSL(NTT東日本)
Yahoo! BB ADSL(Yahoo Japan)2024年3月末

ADSLについて一通り理解できたら、光回線との違いについても確認してみましょう。

ADSL回線と光回線の違いを徹底比較!

ADSL回線光回線
月額利用料3,500円前後
(固定電話代含む)
戸建て:5,300円前後
集合住宅:4,050円前後
違約金
(契約満了月以外の解約)
0円~9,500円0円~30,000円
通信速度
(理論値)
上り:5Mbps
下り:50Mbps
上り:1,000Mbps
下り:1,000Mbps
契約時の回線オプション・IP電話
・プロバイダメール
・LANカード
・無線LANルーター
・IP電話
・ひかり電話
・スマホ料金割引
・キャッシュバック
回線開通工事・費用:0円~80円
・工事立ち会い:不要
・費用:7,600円~18,000円
・工事立会:必要

月額利用料はADSLのほうが安いです。特に戸建ては1,800円ほど安いのは注目ポイントですね。ちなみに、月額利用料は光回線では戸建てと集合住宅(マンション・アパート)で差があります。対して、ADSLは同一料金なんですね。

契約満了月以外に解約すると発生する違約金も、光回線では最大30,000円に対して、ADSL回線では高くても1万円弱。半数近くのADSL回線サービスでは違約金自体がありませんでした。

通信速度は圧倒的に光回線のほうが速いですね!上表の通信速度の数値は理論値(最大のパフォーマンスが出せるときの数値)ですので、実際にはADSL回線と光回線のいずれも理想値ほど速度が出ないことが多いようです。

ADSL回線では回線開通工事はほぼ無料と考えて良いでしょう。工事時間も電話回線が自宅に通っているケースが多いので、自宅の回線引き込み工事も不要でNTT局舎内で設定を行うだけす。

それに比べて光回線では光ファイバーを自宅まで通す必要があるので、必ず工事の立ち会いが必要です。引越しシーズン後の4月は新規に光回線に契約する人が多いので、工事まで1ヶ月近く待たされることも多いようです。

ADSLと光回線のどちらにも優れている点があるようですね。次はインターネット回線をADSLにするメリット・デメリットを見ていきましょう。

高速な光回線ではなくADSLにするメリット・デメリットを解説!

メリット
  • 月額料金が安い
    – 戸建てなら21,600円安い(1年換算)
    – 集合住宅ならなら6,600円安い(1年換算)
  • 光回線の未提供エリア(全国の5%弱)でも利用できる
デメリット
  • 通信速度が遅い
  • 自宅とNTT局舎(交換局)に距離があると通信速度が下がる
  • 光回線の契約特典・スマホ割を含めると、ADSL回線のほうが月額利用料が劣る場合がある

ADSLにするメリットは何といっても、月額料金の安さですね!つまり、コスパだけを重視するならADSLはとても優秀なインターネット回線です。

ただし、実際にADSL回線と光回線を比較すると、月額利用料には目をつむって、通信速度重視で光回線を選ぶ方が多いようです。

通信速度が遅いということは、家族など複数人で利用する場合には、一人あたりが利用できる通信速度はさらに低くなります。そのため、自宅に複数台のパソコンがある場合やWi-Fi環境を構築している場合には、ADSLでは速度的な不満を覚えることが多いです。

最後に、私が実際に10年以上ADSLを使い続けている感想も紹介します。

ADSLを現在まで10年以上使い続けている私の感想

ADSL使用開始2007年4月
月額利用料3,400円
通信速度
(測定値)
上り:52Kbps
下り:340Kbps
総合評価

私は自宅(戸建て)で10年以上に渡ってADSL回線を利用しています。

ADSLを使い続けている1番の理由は、光回線に比べて月額利用料が安いからです。

光回線が高速なのは承知ですが、自宅では大量のデータをダウンロードすることも少ないため、特に不便に感じたことはありません。ブログ巡りやニュースサイトなどを閲覧するだけなら、ADSLで十分ですね。

動画配信サービスのYoutubeも時々利用します。Youtubeでは通信速度が低速であれば解像度を下げて動画再生してくれるので、ADSL回線で利用できないこともないんです。

ただし、映画やドラマなどの本格的な動画を再生するにはADSLの通信速度では不十分で、時々再生が止まったり、登場人物がカクカクした動きになることがあります。そのため、Huluなどの動画配信サービスを使い始めるなら、光回線に乗り換えたほうがいいでしょうね!

まとめ

  • ADSL回線の通信速度は設備・環境に影響されやすい
  • ADSLは2023年から順次廃止される
  • 月額料金優先ならADSL!通信速度優先なら光回線!

現在は光回線に利用者数のシェアトップの座を譲ったADSL回線ですが、まだまだ現役のインターネット回線として利用する価値はありそうです!

とはいえ、廃止時期も決定しているため、ADSL回線の契約終了に備えて乗り換え先の回線サービスを検討しておくことをおすすめします。

ネット回線は年単位で長期間利用することになるサービスなので、料金やメリットなどをしっかり比較して、納得できるインターネット回線を手に入れてくださいね。

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