今回は、光回線などで使われている「光ファイバー」について解説していきます!
2022年現在、通信網の光ファイバーは通信網の主役です。光回線だけでなく、5Gなどのスマホ回線にも使用されています。
この記事では、光ファイバーの仕組みからサービス例、よくある疑問点をまとめました。
是非、参考にしてみてくださいね。
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光ファイバーの仕組みとは?原理はどうなってるの?
光ファイバーとは?
- 光信号を伝える伝送路
- 電磁気の影響を受けない
- 高速信号を長距離伝送可能
光回線などで使われている「光ファイバー」とは、光の信号を伝えるための伝送路のことです。反射や屈折といった光の性質を利用し、光信号の高速伝送を行う仕組みとなっています。
「ノイズなどの電磁気障害に強い」「高速で長距離伝送可能」という特徴を持っており、従来のADSL(電話回線)と比べて、高品質な通信網を実現しています。
光ファイバーは何に使われているの?
光ファイバーの使用例を紹介していきます!
1.光回線
私たち個人ユーザーから見て、最も身近な光ファイバーを使ったサービスが「光回線」です!
フレッツ光などの光回線は、自宅まで光ファイバーケーブルを引き込み、専用の通信機器(ONU)からパソコンやルーターへ接続し、インターネットへ接続する、という仕組みになっています。
インターネットに接続するには、光ファイバーケーブルだけではなく「プロバイダ」も必要です。
「プロバイダ」は、インターネット接続に必要不可欠な「IPアドレス」などの役割を担っています。
2022年現在、光ファイバーケーブル+プロバイダのセットで提供している光回線が多く、別途契約が必要なのはフレッツ光ぐらいです。
NURO光やソフトバンク光など、有名どころの光回線は、プロバイダのことを気にせず契約しちゃっても問題ありません!
2.通信基地局間の通信網(5Gで活躍!)
ソフトバンク、au、ドコモの、いわゆる「3大キャリア」が提供するスマホ回線は、回線自体は無線で飛ばしているのですが…
そのスマホ回線を飛ばしている基地局間の通信は、光ファイバーを使っています。
2020年3月~4月よりサービス開始した「5G」は、今までの4Gと比べて電波の飛ぶ距離が短いです。そのため、基地局の数を増やす必要がある=光ファイバー網もたくさん必要になってきています。
5Gを全国整備するために、現在も5G基地局で使うための光ファイバー網は増設されているようですね。
ちなみにですが、5G網用の光ファイバーでは「NG-PON2」という通信規格が採用されており、最大通信速度は100Gbpsです。
私たちが普段使っているスマホでも、(間接的ではありますが)光ファイバーが使われていたのですね!
3.企業の専用回線
法人向けですが、複数拠点を持つ企業向けに「企業間を繋ぐ専用回線」というサービスもあります。
光ファイバーで拠点間を直接繋ぎ、オープンなインターネット(WAN)を経由することなく、ローカルエリア(LAN)で通信できるようにするサービスです。
専用回線はWANへ接続しないため、セキュリティ面では非常に強固です。また、専用回線は拠点間の通信だけで独占利用できるため、通信速度は非常に高速で、サービスによっては最低速度保証もされています。
ただ、高価な光ファイバーケーブルを独占して使うため、非常に料金が高くなっています。拠点間の距離や伝送速度にもよりますが、だいたい月額で数十万~100万は必要なイメージです。
セキュリティ面や通信速度が少し劣るものの、ほとんど同じような環境を構築できるのが「VPN」です。専用回線と比べて遥かに安価で構築できるので、VPNを利用している企業の方が多いかと思います。
光ファイバーを使用したインターネット回線サービスを紹介!
使用回線 | 最大通信速度 | 通信規格 | |
---|---|---|---|
NURO光 | NTTダークファイバー | 2~10Gbps | G-PON XGS-PON |
フレッツ光 | NTTの光ファイバー | 1~10Gbps | GE-PON 10G-EPON |
auひかり | KDDI独自回線 + NTTダークファイバー | 1~10Gbps | |
ソフトバンク光 | NTTの光ファイバー | 1~10Gbps | |
ビッグローブ光 | NTTの光ファイバー | 1Gbps | |
eo光 | 関西電力の光ファイバー | 1~10Gbps | |
コミュファ光 | 中部電力の光ファイバー | 1~10Gbps |
個人ユーザー向けに提供されている、光ファイバーを使ったインターネット回線(=光回線)を少し紹介してみます!
代表的なのは「フレッツ光」ですね!日本で最も普及している光回線で、2020年4月より最大10Gbpsにも対応しました。
「ソフトバンク光」「ビッグローブ光」は、フレッツ光と同じ回線を使用しています。フレッツ回線を借り受け、自前のプロバイダ+付加サービスをつけて提供している回線を「光コラボレーション」と言います。
表には記載していませんが「So-net光」や「ドコモ光」も光コラボレーションですね!
「NURO光」は、通信速度が速いと評判な回線ですね。NURO光はNTTのフレッツ光で使っている回線とは異なる「NTTのダークファイバー」を使用しています。
「NURO光」は標準でも2Gbps対応だったりと、各サービスで最大通信速度が違うのですが…、速度が異なる理由は採用されている通信規格(PONといいます)が違うからです。
光ファイバーケーブル自体は1TB以上の通信にも耐えうると言われています。そのため、使用している光ファイバーで速度が変わる事はありません。「NURO光はダークファイバーだから速い!」という訳ではないんです。
「PON」とは、光ファイバーケーブル1本を複数のユーザーで使用し、インターネットに接続するための通信規格です。
光ファイバーを独占する専用回線は月100万円以上するのに、私たちが光回線を月間3,000円~5,000円ぐらいで使えているのは、「PON」のおかげなんですね!
(分割しまくっている分、速度が落ちちゃっているんですけどね汗)
※ダークファイバーについて、詳しくは下記記事で!
SoftBank Airは自宅用の回線ですが、光ファイバーではなくスマホと同じ「4G」「4G LTE」回線を使用しています。
光ファイバーのよくあるQ&A5選
Q&A | |
---|---|
Q1 | マンションや賃貸、アパートの「光ファイバー対応」ってどういう意味? |
Q2 | 自宅で光ファイバー(光回線)を使いたい時、工事は必須? |
Q3 | Wi-Fiって?何が違うの? |
Q4 | 光ファイバーケーブルの素材は?何で出来ているの? |
Q5 | 光ファイバーでテレビは見れるの? |
光ファイバーについて、よくある疑問点をまとめてみました。気になる項目があればチェックしてみてください!
Q1.マンションや賃貸、アパートの「光ファイバー対応」ってどういう意味?
A.「光回線が利用できる物件」という意味になります。
「光ファイバー対応」で、よくあるのは下記の2パターンです。
- 集合住宅までフレッツの光ファイバーを導入済みなので、住居者側でプロバイダ or 光コラボを好きに契約して
- 集合住宅の住居者用の専用回線を既に宅内まで開通済みなので、最初から使えるよ
正直、↓のパターンはあまり良い回線でないケースが多いです。当たり物件だと「NURO光 forマンション」が導入されていたりしますが、J:COMやレオネットだったりするケースが多いですね。
Q2.自宅で光ファイバー(光回線)を使いたい時、工事は必須?
A.光回線は工事が必須です。
ただ、以前に住んでいた方が回線を使っていて、撤去せずに退去していた場合は、工事の工程が少なくなったりする事もあります。
また、集合住宅で共通設備としてフレッツ回線を導入済みの場合、フレッツ光や光コラボを使う場合は「無派遣工事(自宅工事はなし)」で済むこともあります。
Q3.Wi-Fiって?何が違うの?
A.Wi-Fiは無線LANの規格の一種です。
宅内に設置したルーターから、もしくはモバイルルーターなどから無線を飛ばす時に「Wi-Fi」という表記をよく使いますね。光ファイバーはあまり関係ありません。
光回線を導入する場合、「ルーター」を設置する事でWi-Fiを使えます。
Q4.光ファイバーケーブルの素材は?何で出来ているの?
A.光ファイバーは「石英ガラス」を使って作られています。
Q5.光ファイバーでテレビは見れるの?
A.光ファイバーケーブル(光回線)を使ってテレビを放映するサービスもあります。
フレッツ光の「フレッツ・テレビ」や、「ひかりTV」などが代表的ですね!有名どころの光回線であれば、オプションで光回線を使ったテレビサービスが使えるかと思います。
まとめ
- 光信号を伝える伝送路
- 電磁気の影響を受けない
- 高速信号を長距離伝送可能
- 光回線・スマホ回線の基地局・企業の専用回線などで使われる
この記事では、光ファイバーについて解説しました。
光ファイバーを一言で説明すると「光信号を伝える伝送路」です。光ファイバーケーブルの中は、光信号がデータを運んでいます。
個人ユーザー向けだと「光回線」が、光ファイバーを使った身近なサービスですね!
スマホ回線も、基地局間の相互通信に光ファイバーを使用しています。
インターネット回線は、もはや必要不可欠な通信インフラです。通信インフラを支える「光ファイバー」は、とても大事な役割を担っているんです!