無線LANルーターを探している時、「トライバンド」と記載されている商品を見たことありませんか?
「トライバンド」は3つの周波数帯を使えるという意味で、簡単に説明すると「接続台数が増えても通信速度を維持できる」というメリットがあります。
この記事では、「トライバンド」の仕組みやメリットを徹底解説!おすすめのトライバンド対応ルーターも紹介しています。
自宅のWi-Fi接続台数が多い方におすすめです。是非参考にしてみてください。
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「トライバンド」とは?デュアルバンドとの違いを解説!
早速、トライバンドの仕組みについて解説していきます!
簡単にまとめると「使える通信回路が3つあるので、接続台数が増えても快適にWi-Fiが使える!」と覚えて貰えればOKです!
トライバンド対応ルーターでは3つの周波数帯を同時に利用できる!
トライバンド | デュアルバンド | |
---|---|---|
周波数帯 | ・2.4GHz ・5GHz-1 ・5GHz-2 | ・2.4GHz ・5GHz |
最大通信速度 | ルーターの性能に依存 ※トライバンドだから速い訳ではないが、トライバンド搭載機種は最大速度が速い物も多い | |
最大接続台数 | 多い | 少ない |
同時接続時の速度 | 速い | 遅い |
ルーター価格 | 高め | 安め |
主に「ルーター」が使える周波数帯の指標として「トライバンド」や「デュアルバンド」という言葉が使われています。昔は携帯の対応帯域を表す言葉として使われていたりもしました。
無線通信には「周波数帯」というものがあり、Wi-Fiでは「2.4GHz帯」と「5GHz帯」が使えるようになっています。ちなみに4G、LTEなどのスマホ回線では700MHz帯、2.0GHz帯、3.5GHz帯などの帯域が使われています。
「トライバンド」対応製品では、2.4GHz帯で1つ、5GHz帯で2つの周波数帯が使えます。合計3つの帯域を使えるため、接続台数が増えても速度を落とさずに通信できます。
トライバンドを簡単にまとめると…
使える通信回路が3つあるので、接続台数が増えても快適にWi-Fiが使える!と覚えて貰えればOKです!
そもそも2.4GHz帯・5GHz帯とは?
2.4GHz帯 | 5GHz帯 | |
---|---|---|
通信速度 | 遅め | 速い |
電波干渉 | 弱い | 強い |
障害物 | 強い | 弱い |
通信可能距離 | 長い | 短い |
そもそもトライバンドで使える「2.4GHz帯」「5GHz帯」とは何なのでしょうか?
前述した通りWi-Fiでは使える周波数帯が決まっているのですが、使っている帯域で特徴があります。
表にまとめた通り、5Ghz帯は「(規格上の)通信速度が速く、電波干渉に強いが障害物に弱く、通信可能な距離も短い」という特徴があります。
家庭内で使うなら5GHz帯の方が適している事が多いでしょう。壁1枚隔てるぐらいなら5GHzの方が速いケースが多いです。
ただ、大きい家にお住まいで、ルーターとの距離が遠い場合は2.4GHz帯の方が適しています。5GHz帯は通信速度が速いですが、万能という訳ではありません。
要は使い分けです。ルーターによっては自動的に使い分けてくれる機種もあります。
トライバンドのメリットは「接続台数が多くても安定して通信できる」こと!
- 通信速度が速い5GHz帯を2つ使える
- Wi-Fiの接続台数が多くても安定して通信できる
トライバンドの大きなメリットは「Wi-Fiの接続台数が多くても安定して通信できる」という点です!
家族住まいの方など、Wi-Fi使用台数が多いほど真価を発揮します。トライバンド非対応機種の場合、例えば4人全員で各々の端末で高画質動画を見るのは厳しかったりします。
その点、トライバンド対応機種であれば、みんなが動画を見ても快適に!ゲームもOKです!
また、トライバンド対応機種は「トライバンド」という点以外にも「MU-MIMO対応」や「DFS機能」など、優れた機能を搭載している場合が多いです。
少し料金が高くなりますが、通信台数が多い方には特におすすめですね。逆に一人暮らしの場合、トライバンドはオーバースペックになるので不要でしょう。
ちなみにデメリットですが、トライバンドはデュアルバンドの上位互換なので、特にデメリットはありません。…強いて言うなら、トライバンド対応機種の料金が高いという点でしょうか。
コスパを重視するならデュアルバンド対応の5,000円~7,000円ぐらいのルーターがおすすめですね。
トライバンド対応ルーターを使う場合の注意点
トライバンド対応ルーターはお値段が高めです。せっかく高い買い物をしたのに、いまいち違いを感じれなかったら悲しいですよね。
そこで、トライバンド対応ルーターを使う上での注意点もまとめました。こちらもチェックしてみてくださいね。
1.端末側が「通信規格11ac」に対応していないと真価を発揮できない
対応していない機種の例
- iPhone5s以前の機種
- 旧型のPS4
iPhoneやゲーム機、パソコンなど、端末側の無線規格が古いと、通信速度が遅くなってしまいます。
折角トライバンド対応ルーターで高速通信できるのに、端末側のスペック不足で通信速度が向上しない、という事になってしまいます。
通信規格はたくさんあるのですが、「IEEE802.11ac」に対応しているかどうか、が目安となります。最新の規格「IEEE802.11ax(Wi-Fi6)」に対応していれば完璧です。
2021年現在に出回っている機種はほとんど大丈夫でしょう。iPhoneの場合は5s以前の機種、旧型のPS4などは「IEEE802.11ac」に対応していないので要注意です。
※端末側の通信速度が遅いだけで、トライバンドの特性・メリットは活かせます。
2.そもそもWi-Fiで使っている回線が遅いとあまり意味がない
回線名 | 使用回線 | 最大通信速度 | |
---|---|---|---|
下り | 上り | ||
ホワイトBB | ADSL | 50Mbps | 3Mbps |
J:COM | ケーブルテレビ | 320Mbps | 10Mbps |
NURO光 | 光回線 | 2Gbps | 1Gbps |
auひかり | 光回線 | 1Gbps | 1Gbps |
ソフトバンク光 | 光回線 | 1Gbps | 1Gbps |
ドコモ光 | 光回線 | 1Gbps | 1Gbps |
※1Gbps=1,000Mbps
トライバンド対応ルーターを設置する=ルーターに接続する回線(フレッツ光など)が必要になるのですが…、
使っている回線の通信速度が遅いと、トライバンドの真価を発揮できません。特にADSLやケーブルテレビ回線を使っている場合、トライバンド対応ルーターに買い替えてもWi-Fi環境はあまり改善されないでしょう。
自宅で使う回線は、最大1~10Gbpsを誇る高スペックな「光回線」がおすすめです。通信速度重視なら「NURO光」、各社スマホ割にあわせた「ソフトバンク光」「ドコモ光」「auひかり」あたりが王道ですね。利用者も多いので安心です。
3.2重ルーター状態にならないように注意
注意したい回線
- NURO光…NURO光側設置のONUにルーター機能が内蔵されている
- ソフトバンク光…専用ルーター(光BBユニット)を使わないと不便
- eo光…専用ルーター(多機能ルーター)を使わないと不便
これはトライバンドに限った話ではなく、自前でルーターを設置する場合に言えることなのですが…、
通信事業者側から提供される機器に「ルーター機能」が搭載されている場合、別途トライバンド対応ルーターを設置すると「2重ルーター状態」になってしまいます。
「2重ルーター状態」になると通信が不安定になるほか、ゲームなどで影響する「NATタイプ」が変わったりします。
2重ルーター状態を解消するためには、自前で設置したルーターを「ブリッジモード」にすればOKです!ルーターに搭載されているスイッチだけで変更できる機種が多いので、チェックしてみてください。
上記にまとめた通り、特に「NURO光」「ソフトバンク光」「eo光」をご利用の場合は要注意です。
トライバンド対応のおすすめルーターを紹介!
ルーター選びのポイント
- MU-MIMOに対応しているか
- IPv6 IPoE(v6プラス等)に対応しているか
※フレッツ光・光コラボを使う場合に重要
2020年11月現在、トライバンド対応ルーターの種類はまだまだ少ないですね。更に、フレッツ光・光コラボ(ソフトバンク光,ドコモ光等)を使う際に重要な「IPv6 IPoE」に対応していると記載されている機種があまりないです。
上記のポイントを抑えた機種を1つ、紹介していきます!
メーカー | I-O DATA(アイ・オー・データ) |
---|---|
型番 | WN-TX4266GR |
トライバンド | 対応 |
通信速度 (規格値) | 2.4GHz:800Mbps 5GHz-1:1733Mbps 5GHz-2:1733Mbps |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b |
有線接続 | 最大1Gbps/4ポート |
IPv6 | v6プラス・transixに対応 |
MU-MIMO | 対応 |
価格 | 18,700円 ※2020年11月現在 |
I-O DATAより販売されている「WX-TX4266GR/E」は、トライバンドとIPv6 IPoE通信の両方に対応したルーターです!
無線LANも強力で、最大通信速度は1733Mbpsもあります。3階建/4LDKまで対応しているので、広い家にお住まいの方もこれ1台で安心です。
価格が結構高額なのが難点ですね。ただ、トライバンド対応機種はどれも高額で、20,000円を超える機種も珍しくありません。
また、アイ・オー・データの製品には返金保証がついている物も多いです。このルーターも「返金保証に対応」しているため、万が一満足できなかった場合も安心!
接続台数が多くて通信が安定していない方には、おすすめのルーターです。是非検討してみてください。
まとめ
- 2.4GHz×1、5GHz×2の3つの帯域を同時に使える
- 接続台数が多くなっても安定して通信が可能!
- 2020年11月現在ではあまり機種が多くなく、値段も高額
この記事では、トライバンド対応ルーターについて解説しました。
2020年2月時点では、あまり機種が多くありませんね。料金も高額ですし、IPv6 IPoE対応機種も少ないです。
接続台数が多い方には嬉しい「トライバンド」対応のルーターですが、実は「メッシュWi-Fi」も優れています。
「メッシュWi-Fi」とは、複数の無線LAN子機を設置して広範囲にWi-Fiネットワークを構築する事を言います。
中にはトライバンド対応機種もあるので、家が広くて接続台数が多い方は「トライバンドに対応したメッシュWi-Fi」でネット環境を構築するのもおすすめですね!
下記の記事では、メッシュWi-Fiについて解説しています。良ければ、こちらも参考にしてみてくださいね。